仕事を知る
鉄 道
INTERVIEW_04
2020年 入社
H.K
工事部施工課(鉄道関係)/
電気科卒
世界に誇る日本の鉄道の
「安全性」や「信頼」を
陰ながら支えていく
地域の人々の大切な「足」である鉄道。電車は電気工学のすべてが詰まっているとも言われ、電気設備を守ることが安全な運行に直結していきます。中国電業舎では、電車に電気を供給するための設備の点検や、電灯・電力設備の保守などを通じて、世界をリードする日本の鉄道の技術や安全性を支えています。
線路の上に張られた電車が走るための「生命線」
現在の仕事は、駅のホームの照明器具をLEDに変えたり、電車が走るために必要な設備の点検などを行っています。
電車の屋根にはパンタグラフというダイヤ型のアンテナのようなものがついているのですが、そこに電気を供給するために「トローリー線」という電線のようなものが線路の上には張られています。パンタグラフがトローリー線に触れて電車に電気が流れる仕組みですね。
そのトローリー線がどれだけ削られているのか(走行を重ねると削れていきます)、1年や半年など決まった周期で調査して、メンテナンスを行う会社に報告する業務を行っています。
他にも、総社エリアなど山深い地域の場合、悪天候によって倒木などが起きて架線が切れたりすることもあるので、そういったイレギュラーなときに状況を確認したり、復旧の対応をしたりしています。
現場の「生」の感覚をトレーニングで磨いていく
学生時代に電気工事士の資格は取得していましたが、やはり机上で学んだことと現場で感じることはまったく違いました。正しい手順を知っていたとしても、現場だと例えば電柱の上での作業であれば体勢も悪いですし、手元もおぼつかないケースが多々あります。そういった状況でも、冷静に対応できるかどうかが現場では大切だなと感じました。
中国電業舎には、鉄道に設置してあるものと同じタイプの「練習用の電柱」があって、ハーネスの付ける場所だったり、作業の手順だったり、安全かつ効率的なやり方をみっちりトレーニングできるので現場にも安心して入れました。
もともと小さい頃から木登りが得意で、高いところは全然平気なタイプ。するするっと電柱を登って自分の手で不具合を直したり、電灯をキレイで明るいものに替えたときは気分もいいですね。
自分で手を動かしていく電気工事ならではの面白さ
この仕事で大事なのは、点検でも、LEDへの取り替えでも、どういう手順でやっていくか考えること。人によって考え方も色々あって、先輩からも「俺はこうした方がスムーズやけど、感覚は人によって違うけん、とりあえずやってみな」と言われています。作業しながら自分なりの機転や応用をきかせられるのも面白い部分です。
私自身、デスクワークだったり、管理みたいな業務が苦手なタイプなので、現場で手を動かせる今の環境がとてもマッチしています。自分の目で見て、手で触れることで、仕事のやりがいも感じやすいですし、改めて電気工事をしている会社に入社して良かったなと思います。
私たちがしっかり点検しなければ電車も走らないので、今はとにかく目の前のことを一生懸命やっていくこと。任せてもらえる業務も徐々に増えてきているので、その役目をしっかり果たしていきたいと思います。